サラクリアは色々強力だった。

脇汗防止シール(サラクリアワイド)を初めて使ってみた。

透明なシールを腋に貼るっていう仕組みのやつ。
(↓私が購入した当時は『サラクリア ワイド』と小さめの『サラクリア』という商品があったはずだけど、このアフィリエイトを貼った2024年現在、旧『サラクリア ワイド』が廃版となり、サイズは旧ワイドタイプと同じ大きさの『サラクリア』という商品ひとつに統一されたようです。)

この手の防止シール使うの初めて。制汗スプレーや布パッドより効果あるんだろうか?

腋を覆い隠すように貼ってみたら、驚くことに、自分で近距離で鏡を見ても、何か貼ってあることが分からないくらい腋に同化してる……!それなら人に気付かれる心配はないね!

そして、前回何もなしで着た日に脇汗跡が目立ってしまったカーキのTシャツを再度着て半日過ごして比べてみた。
びっくり、水分の跡もないし湿ってもいない。それもそのはずで、シールを触っても表面が湿ってない(゜□゜)腋から出てるはずの汗ってどこに行ったんだ……!?
シールが吸収してるのでなければ、身体から出ていくはずのものを無理矢理押し込めてるわけで、その点は服に付けるパッドとかよりは健康に悪そうな気はする。するけど……、まったく汗なしサラサラでいられるのは、汗染みしやすそうな服とか、気合の入ったお出かけ時にはとても助かる!!

ただ、わたし、初日でいきなり、帰宅してもシールを剥がすのを忘れて夜間になってしまい、「なんか腋かゆいな……?あ!シート!!」と気付いて剥がしたら少し赤くなっていた。
総装着時間は10時間くらい。シール状のものを肌に貼ってることもだし、汗が出てるはずのところに押し付けていることもだし、あせも状態でかぶれてしまったのかも。肌の弱い人だとそもそも付けること自体が向いてないかもー。パッチテストすれば良かった(´・ω・`)

そんなわけで、サラクリアワイド、性能的には超強力だけど、長時間はかぶれちゃうよという諸刃の剣だ。次回は4~6時間くらい使ってみようかなあ。または、服に貼る方のシート(リフ あせワキパット ↓こんなやつ)も使ってみたい。


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初、天藤真。『遠きに目ありて』。

天藤真(てんどうしん)『遠きに目ありて』面白かった。

あらすじ:成城署の捜査主任真名部警部は、とある縁である少年と知り合うことになった。岩井信一、年齢からいうと高校受験期ぐらいの少年である。彼は重度の脳性マヒだった。だが、親しくなるにつれて、この少年の予想外の聡明さに驚嘆するようになる。ある時、約束していた映画鑑賞を突発事件のためすっぽかしてしまったお詫びにと、その事件の経緯を話して聞かせたところ……!? 安楽椅子探偵の歴史に新たな一ページを書き加えた連作推理短編の傑作であり、不可能犯罪や奇抜なアリバイ・トリック等を満載した、著者の本格推理分野での代表作と言えよう。

簡単に説明すると、自分で出歩けないハンディキャップを持った少年が、他人が言葉で状況説明をしただけで事件の推理をしちゃうっていう話。
初版発行が1981年だそうなので、まだ社会的にも障害を持った人について理解や認知が進んでいなかった時代なのに、この少年に対する警部や周囲の人の「個人として尊重し受け入れる」態度がまー素敵なの!ぜひ読んでほしい。


図書館散策中の良き出会いだった。天藤真推理小説全集っていうシリーズで続刊がいっぱいあるそうなので、続けてまだ楽しめる!わーい!

大正生まれの作家で、本が1981年7月初版だから、借りた本も大層古い本で中も汚れがいっぱいあったけど、こんな貴重な古本を読めるワクワクには代えられない……!

あ、もしや電子書籍がある!?と思ったけど、死後50年経っていないから青空文庫にはまだ収蔵されていなかった。2033年になったら著作権が切れるから青空文庫で読めるようになるのね。
……って思っていたんだけど、2018年から、著作権が切れるのが「死後50年」から「死後70年」へと延長されてたー!↓
『改正前の著作権法においては,著作物等の保護期間は原則として著作者の死後50年までとされていましたが,環太平洋パートナーシップ協定の締結及び環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律(平成28年法律第108号。以下「TPP整備法」という。)による著作権法の改正により,原則として著作者の死後70年までとなります。』

↓青空文庫には、こんな一覧もあった。
あれー、天藤真さんは1983年死去だから、まさに著作権保護期間延長された作家だけど、一覧にないなあ。そこまで有名な作家ではないのかなあ。
まあ2053年まではどうあってもパブリックドメインにならないから、図書館で借りて読むのが良いってことね。
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ハンガーラックを超整理した。

ミランダかあちゃんの著書『「いつでもおしゃれ」を実現できる幸せなクローゼットの育て方 [ ミランダかあちゃん/輪湖もなみ ]』を参考に、クローゼットの服を整理し直そうと思って、服の並びを変えた。

これまで、ハンガーに掛かっている服は、夏服冬服全部一緒くたにして「色調順」で並べていたのを、夏服と冬服に分けて、さらに一軍手前二軍奥で掛け直すことにした。そして、ハンガーラックの中でも部屋の奥側にあって少し取りづらいエリアをシーズンオフ服の場所として、シーズンが変わるたびに奥と手前(夏服と冬服)を入れ替えて衣替えとし、その都度使用率を見直し断捨離してゆくことにした。

自分的には、色順で並べた方が気持ちがいいし、重ね着することを考えたら薄物羽織物等のオールシーズン出番がある服はずっと手前側でいいのかなーとこれまで思っていた。現在持ってない色・多く持っている色も把握できるしって。
けど、夏冬服を一緒にしていたら、「その色はあるように見えて冬服しか持ってなかった」というケースが何度かあって無意味だった(笑)
あと、ミランダかあちゃん流の「一軍手前・二軍奥」という分け方をすると、気が付くと奥に回した二軍エリアのこれはほんとに着なくなってるなーお気に入りじゃあなくなってるなーと意識がしやすく将来の断捨離対象になり、自分が本当に気に入っている服だけが残ることになって、確かに「幸せ感の大きいクローゼット」を作っていけそうだ。「一着買ったら一着捨てなさい」っていう地曳いく子さんの整理法(by『服を買うなら、捨てなさい (宝島社文庫) [ 地曳いく子 ]』)も実現しやすいね。

買った時点では好みで買った服ではあるけれど、実際使ってみると着心地や着回し度の高さなどで、使用頻度やお気に入りランクができてくるし、「せっかく買ったものでもったいないから平等に置いておかないと……」などと思わずに、ちゃんと序列をつけて、使っていないものはスッパリ手放してゆく方が、結果として「(好きな)服を(より)大事にすること」や「使わない服を処分して空いたスペースに、ガッツリ使うお気に入り服を増やすこと」や「いつまでも平均点の服を無秩序にジプシー買いすることからの脱却」に繋がるよというのは、すごく納得がいった。


というわけで、超超頑張って、ハンガー服を全部一旦取り出して、選別して、ラックに掛け直す作業をしたところ……、
なんと……、真冬もの服が、モノトーンばっかりだったことが判明した!!(笑)
夏冬物一緒くたにハンガーに掛けてたから気付かなかったよ……。
確かに冬って彩度の高い服を買う気分じゃないから、買ってなかったんだろうな~。気持ちもさむーくなってるから、華やかな色に手を伸ばしてなかったんだなぁ。
似たような色ばかり残ってもったいなかった!次の冬は持ってない色を買ってみよー(`・ω・´)


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探偵チームKZ事件ノートを読み始めた。

昔コバルト文庫で刊行されていた、藤本ひとみの『友愛クエスト』から始まる『KZ少年少女ゼミナール』シリーズ、現在、講談社の青い鳥文庫からリニューアル出版されていることを数年前に知ってたけど、読んだことはなかった。児童文学系の文庫だし、続きは藤本ひとみじゃなくて別の人が書いているし、表紙&挿絵もかなり小学生対象になっていたから。

けれど図書館に蔵書があるのを発見して、しかも当時のシリーズ未完の冊数の数倍を超えて大分シリーズが好評に続いているようなので、児童文学としてのリメイク後はどういうストーリー展開を見せてるか気になって、読み始めた。

一作目は、『消えた自転車は知っている』(原題:友愛クエスト)。


読んでた当時は中高生だったからすごく主人公や登場人物に共感やのめり込んだ視点で読んでいたけれど、今読むと、「あ、この一文で著者は読者にこういう感情や自省の念が湧き上がってほしくて書いたんだなー」、なんていう客観的な見方ができるようになっているorなってしまったから、多分今作の文章にはそんなにリメイクの手が入っていないんだろうけども読み終わった印象はだいぶ変わったなー。
でもしばらく読んでゆくつもり。Wikipedia見ると、あの登場人物たちの行く末?というか大人に成長した将来の外伝シリーズは藤本ひとみ自身が執筆してるって書いてあったので。藤本ひとみはわたしが子供だった頃から、コバルト文庫以外出版の高年齢層向け小説では結構シビアやえぐい表現やメンタルに打撃を与えるような(学生時代の私主観)ストーリーを書いていたので、大人になったわたしはそれを読みたかったり(笑)

しかし、イラストは圧倒的にいのまたむつみさんが良かったよなー(´・ω・`)
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『逆ソクラテス』。

伊坂幸太郎『逆ソクラテス』を読んだ。




何きっかけだったかは忘れたー。
以前読んだ『オーデュボンの祈り』が480ページの長編一本の一冊だったけど、今回の『逆ソクラテス』は短編5本で288ページ。さくっと読めるのに驚き感動と(わたしは)涙もあった。

ほとんど前提知識なく読んで、それがやっぱり大正解だった。
オススメしたい本なので、この日記で興味を持って読んでくれる人がいると嬉しいけど、読むのであれば、わたしが今から書く、「ネタバレに配慮した感想」ですら読まずに読書始めてほしいというジレンマがああるww!
少しずつ以下の感想を読んでいって、「分かった!読む気になった!」と思った瞬間でストップして本を読み始めてほしい、みたいな……w驚きって初見だけの特権だもんねえ。

では、以下ネタバレなしの感想というか印象。
↓↓↓

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DAZZLE(ダズル)のピアスとネックレス。

1か月前に買って、今日まですごく使い回してて良かったピアス&ネックレスを備忘録代わりに紹介しとく!
(画像で載せたかったので、アフィリエイトリンク多目です!)

楽天市場のArc.というお店の、「DAZZLE(ダズル)」というシンプルデザインのシリーズ。
これが、後でも書くけど今も書くけど、クーポンのタイミングを狙って買って、
ピアスが、定価4800円が70%OFFの1440円。
ネックレスが、定価7800円が1000円ポッキリセールかつ30%OFFクーポン使えて700円!
でそれぞれ買えたので、3色のピアス+ネックレスの6アイテムを合計6420円で揃えられてしまった……!


まずはキュービックジルコニアのシンプルピアス。

色が、「ローズゴールド・ホワイトゴールド・イエローゴールド」の3色選べるのが、「どんなスタイルにも使い回しできるシンプルなピアス&ネックレスの組み合わせで欲しい」というわたしの目的に合致していた。(上の3種はカラーの話で、素材は合金にメッキです)
ニッケルフリーで金属アレルギーに配慮してあるのもありがたい。



キュービックジルコニアだけど、「ギラギラしすぎずキラキラッとした輝きがある」感じなので、デザイン含め大人女性のビジネス・カジュアル・式典等々いろんなシーンで着けやすいと思う。
手持ちのダイヤモンドのアクセサリーと比べると、そりゃあキュービックジルコニアだなって分かるのは分かる。でも1000円台だとは絶対に分からない……!定価が4800円だものね(・ω・)


わたしはシルバーカラーのアクセサリーがが好きで手持ちも多いんだけど最近売られているアクセサリーはゴールドカラー優勢だよね~。
同じデザインで、シルバーカラーだけじゃなく、ローズ系のゴールドと、超イエローなゴールドカラーというラインナップがあることが使い回しやすさのツボを突いてるなーと思った!
(ピンク系ゴールドじゃなくオレンジ系ゴールドでもなくまさしくローズ系ゴールド。商品画像が実際と同じ色味だった)



写真では色付き石も載ってるけど、わたしが購入前後で確認選択できたのは、ピアスと同じ「ローズゴールド・ホワイトゴールド・イエローゴールド」の3種類だった。


定価7800円するだけあって、ネックレスの方が語りたい素敵ポイントが多い!


裏側が透かしで煌めきが多目なのもそうだし、左右にカンがついててクルックル回転しないの、小ぶりペンダントトップに超ありがたい!
洋服に引っ掛からない埋め込み式デザインっていうのも、繊細な生地のトップスに助かるよねー。


1か月全色使ってみて、ほんとにシンプルコーデに合うよ。Tシャツとデニムっていうだけの、わたしが頻繁にする服装に超合うのが嬉しかった(〃´▽`〃)
冬も単色ニットやタートルネック着るだろうから、いっぱい活躍させよう……!
ピアスとネックレスで2140円の組み合わせとは思えないくらい大人シンプルオシャレだ!


上でも書いたけど、クーポン+セールのタイミングを合わせて、わたしは
ピアスが、定価4800円が70%OFFの1440円。
ネックレスが、定価7800円が1000円ポッキリセールかつ30%OFFクーポン使えて700円!
で、3色のピアス+ネックレスの6アイテムを合計6420円で揃えられた。
これまでとこれからにもっとすごいクーポンorセールがあったかあるかは分からない……。

普通は、Arc.さんのショップメルマガを登録してセール情報を待つしかないんだろうと思う。のだけど、わたしが今回何で情報を得たかというと、家事等の情報の多いブログ「削ぎ家事研究室(by大塚奈緒さん)」のブログ記事で知った。Arc.さんの中の人が友人だそうです。

DAZZLEシリーズの良さについて記述がある記事はこちら↓
実際の着用写真があってイメージが分かりやすい。


長く使える大人シンプルアクセサリーを探していたところで、個々にリサーチ放浪の旅せずに良いピアス&ネックレスに出逢えて良かった(`・ω・´)
(セールじゃなく定価で買った人にはものすごく申し訳ない価格だけど……)



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よい間食見つけた。

姉からもらったドライマンゴーがおいしかったから自分でリピート購入し始めた。

楽天の『ドライマンゴーのミスターマンゴー』というお店の、「形不揃い 訳ありドライマンゴー」。今のところ100gが4袋で約1000円。
生のマンゴーが好きな人なら好きな甘さ。それほど好きじゃない夫には受けが悪かったw



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『ゴールデンカムイ』読了。

『ゴールデンカムイ』最終回を読んだ。雑誌最終回掲載と同時にwebで全話無料公開してくれてありがとうございます。リアルタイムで漫画の最終回の感想に追いついてネットのネタバレ感想を読むことができたのは近年ずっとなかったので、熱狂を感じられて良かった。

感想。
いやー壮大な物語だったね!金塊戦争に関わった人全て(杉元かアシリパのどちらかまたは2人とも)が死ぬエンドかと思ったけど、そうでなくて、わたしの中ではハッピーエンドだった。ラストもねw

ところで最終回前の尾形の死について、友達のブログで見た感想とはわたしは違う感想を抱いたので書いておこう。
わたしが思った尾形の行動原理って、自分が必要とされず生まれてきた「欠けた人間」だと(思い込んでいた・または事実かは不明)いう点にあって、尾形の理屈としては”「欠けた人間」が陸軍少尉になって第七師団長になることで奴らの価値がないと証明できる”んだから、そのための殺しは、尾形の理屈では全て正解ルートだったんだよね。暴挙でもなく理性的に選んだ理論証明の手段のひとつ。
ところが、毒による思考の混乱のせいで、一瞬にしていろんな思考が脳内を飛び回った瞬間、これまで頭の片隅にしか(弟の幻影を使って)上らせなかった「もしや、自分は愛されて生まれてきたし自分にも家族愛があったのでは?また、理屈で家族を殺したから後悔がないつもりだったけど、恨みが入っていたかもしれないし弟を殺したことにも実は罪悪感があったのでは?」という思考が脳内で一気に支配的になった。「混乱」状態にならなければ出てくるはずのなかった思考が。
その思考を受け入れたら、尾形の選んできたルート”すべてが間違いだったことになる”。だからそんなはずはない!と、毒に冒されていない方の尾形の思考は抗うんだけど、「もしや」に気付いてしまった(それが発想できるようになったのは弟と重なるアシリパに接したことで光・愛ある人間の生き方を知ってしまったから)方の尾形の思考は、"光"を得てしまった。救われてしまった。
けど、そうなったら家族を殺してきた自分の人生の意味は。欠けた俺に光が与えられたら、同時に、欠けた俺って死ぬしかないのでは。
二つの対極の思考で裂かれそうになった尾形は、考えるのをやめるために、頭を撃ち抜いたのではないかなあ。もし"祝福されて生まれた子供"だという考えを受け入れてしまったら、これまで弟や家族を殺したことに理屈が合わなくなり、後悔が生まれて結局自殺することになるから。「もしや」にスポットライトが当たった時点で、尾形には死しか残されていなかったと思う。
だけど、それに気付いた尾形は、作中で最も救われて幸福な死に方をしたとわたしは感じた。本当に愛されていたかは分からないままだけども。

わたしが刑法を学んだ時に、刑法犯罪を犯す人には寂しい境遇に生まれた人も多い中、なぜ犯罪を犯したら育ちに関わらずおしなべて刑罰を与える(刑法に触れたとするという意味)のかという話があって、それは、同じ育ちの人間であっても、犯罪を犯さないことを選ぶことができるからだ、という理屈がある。犯罪を犯す・犯さないの選択が行為の時点で意思によってできるのであれば、犯すを選択した人間は刑法に触れたと糾弾されて良い、と。その理屈を逆に読むと、「その時点では誰だってそれを選ぶより他に道はなかったでしょ」という場合には法的に糾弾されるべきではないから、正当防衛とか情状酌量が考慮されることになる。
『ゴールデンカムイ』に登場する多くのキャラクターの生き様死に様は、すごく上の法理について考える場面が多かった。今回の金塊戦争に関わった人達って、ちょびっと、ほんの一つでも人生の選択肢が違っていれば、他人を殺すことや戦いのない人生を送ったり、愛を見つけたりして寿命を全うしたはずということがあったと思う。でも、たくさんの人の線路の分岐を鶴見中尉は意図的に操作したよね……。鶴見中尉の人生操作の描写を初めて読んだ時は、「舞台裏すげー!鶴見中尉の洞察力と工作力すげー!」と興奮したのだけど、だんだんと、「死ななくて済んだはずの人も死のルートへ引き込んだのね……」と悲しくなった。鶴見中尉がいなかったら、犯罪を犯さないことを選ぶことができた意思を持ってた人は多かったと思うよ。(戦争関連の触法行為は別として)
総合すると、『ゴールデンカムイ』は、当初思ってた殺戮バトルエンターテイメントではなくて、人間の心理・意思・愛・人生の選択などを複雑に練り上げた深いコンテンツだったなあと。この人生の内に遭遇して読めて良かった。

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こんなに泣いたの久しぶりっていうほど泣いた。

小川糸『ライオンのおやつ』を読んだ。

内容紹介(「BOOK」データベースより)
余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があったー。毎日をもっと大切にしたくなる物語。


あらすじだけ知って、構えずに読み始めたら、大大号泣してしまった。
確実な死が間近に迫っている若い女性の、一日一日の感覚、思い、死への観念が、著者に経験したことがあるのかというほどすごく胸に迫って、どこへも逃げられないまま一気に読み終えたら、もうだだ泣きで。夫の横で(笑)

間違いなく、毎日をもっと大切にしたくなった。

以下ネタバレありの感想。






ただ、タヒチくんとのあれこれだけはよく理解ができなかった。恋愛だったの?それとも恋愛じゃなくても、死期が迫っているとこういう関わり方をしたくなるものなのか?タヒチくんの存在は物語として重要だったと思ったり、余計だと思ったり、振り返っても感想が難しい。

あと妹さんの存在と邂逅も、わたしだったらどちらの立場でもこういう状態での初対面て絶対会いたくないって思うんだけどなあ。妹が純粋な優しい子で良かったけど、人間いろいろだからそういう子ばかりじゃないと思うからなあ。あの子じゃなかったらこのラストシーンもなかったけど、それってご都合キャラってことになっちゃうよなあ。

そうこう言っても、最後まで泣き通しだったのは間違いないし感動した。

ホスピスが全部、この物語のような生活をくれるわけじゃないだろうけど、わたしも余命宣告されたら最期は自然環境の良いホスピスで過ごしたいな、と思った。


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佐藤勝彦『宇宙137億年の歴史』。

佐藤勝彦『宇宙137億年の歴史』読んだ。おそらく半分くらいしか理解できなかったけど楽しい宇宙の知識体験だった!
人類は宇宙について分かってないことだらけだということがよく分かった。

それにしても、物理学と宇宙学っていう学問て、自分の代だけで分かることができることってほぼなくて、理論立てても検証実験できる方法が見つかるまでに自分が死去、実験方法見つけて装置を作るのに人生賭けた人も死去、後世の人が実験して長年かけて発見があって死去(ないまま人生を終える人もいるし)、もしも成果があったらもっと予算かけた巨大な実験施設が作れてさらなる発見があるかもしれない?にワンチャン賭けることができる、みたいな、命と知恵のタスキリレーだよね……。頭いい人だって寿命には勝てないし。そんなリレーしても宇宙もいずれ寿命があるばかりか、それよりももっと早く地球または人類が終わるのが分かっているのに探究するのだよね……。知ることが楽しくてやめられない人類って、すごい生命体だよねー。空想を形にして漫画や小説ゲームなんていう物語まで作ったりして。

そして、バリバリの文系のわたし、気付いてしまったことがある。
例えば、「弁当」という漢字の熟語(文系)って、人に伝えられることが、「弁当」しかないじゃない?いや何を言ってるんだと思うかもしれないけど、「E=mc²」という公式(理系)が一度に伝えられる内容と比べた時に、包含してる物量が違いすぎてるな、ということに気付いてしまったのだ。
「弁当」も、なぜ「弁」で「当」という組み合わせなんだという、歴史や文化や心を伝えることはもちろんできるのだけど、地球の、狭い地域の文化を意味する言葉だったりして理解される範囲が狭いし、漢字文化圏でしか通用しないじゃないか。それに一世紀後に弁当という単語が死語になって使われなくなるかもしれない。一方、数学や物理の公式って、宇宙全体が誕生する前後永遠普遍に、物質、エネルギー、光、重力などなどについて、一つの式がたくさんの理屈を言い表せてしまう上に、ほぼ(その理屈に気付いてからの)全人類に通用理解されるって、え、公式ずるくない?みたいな。
文系をけなしているわけでは決してなく。自分の考えていることを正しく伝えるのに、言葉は絶対必要だし、哲学や言語学・宗教や文化が醸成すると共に数学化学物理学の発展があって、ぐるぐる一緒に絡み合いながら進化してきた体系だと思っているよ。そうやって生まれた数式は、言語を越えた共通語になって、抱える意味内容もたくさんになったのだよね。
わたしが専門に学んできた法学って、逆に、一つの言葉は一つの「定義」にしかなってはいけないので、正反対な学問だった。その定義だって、特定の時代にこの意味、というだけで、時代と人の社会感情が移り変わると、意味も移り変わるようにできている(そうでなくてはならない)、という、根本的にそこが理系と違っている。
そして、法学は文系だから、(めちゃくちゃ難しいくせに、)地球誕生の歴史だけから見たらすっごく狭い範囲時代文化考え方の中での理屈こねにすぎない学問じゃんと(゜□゜)
理系頭の人が結局法律強いという話もある。突き詰めるところ、理系できる人っていろんな理屈を並行して応用できるんじゃん!?理系理解できるっていいなーー!
などなどの思考が一瞬で読後の頭を駆け巡ったのであった。


とにかく、宇宙のスケールすごい本を読んだから圧倒されてしまった。なのでこの次にはミクロなスケールの楽しいだけの本を読むよ。そしてその次はまた宇宙の本を読んでみようと思う。そうするとわたしの頭と心はとっても楽しいのではないだろうか。交互に欲を満たそう。




↑上の本を読む前に読んだ佐藤勝彦さんの本がこれ↓。子供向けって書いてあるけどすごく高度なことを分かりやすく書いてくれてて面白かった。ノーベル賞候補なのに、分からない人向けに分かりやすく読める本を送り出してくれる活動もしてくれるって素晴らしい。

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