佐藤勝彦『宇宙137億年の歴史』。

佐藤勝彦『宇宙137億年の歴史』読んだ。おそらく半分くらいしか理解できなかったけど楽しい宇宙の知識体験だった!
人類は宇宙について分かってないことだらけだということがよく分かった。

それにしても、物理学と宇宙学っていう学問て、自分の代だけで分かることができることってほぼなくて、理論立てても検証実験できる方法が見つかるまでに自分が死去、実験方法見つけて装置を作るのに人生賭けた人も死去、後世の人が実験して長年かけて発見があって死去(ないまま人生を終える人もいるし)、もしも成果があったらもっと予算かけた巨大な実験施設が作れてさらなる発見があるかもしれない?にワンチャン賭けることができる、みたいな、命と知恵のタスキリレーだよね……。頭いい人だって寿命には勝てないし。そんなリレーしても宇宙もいずれ寿命があるばかりか、それよりももっと早く地球または人類が終わるのが分かっているのに探究するのだよね……。知ることが楽しくてやめられない人類って、すごい生命体だよねー。空想を形にして漫画や小説ゲームなんていう物語まで作ったりして。

そして、バリバリの文系のわたし、気付いてしまったことがある。
例えば、「弁当」という漢字の熟語(文系)って、人に伝えられることが、「弁当」しかないじゃない?いや何を言ってるんだと思うかもしれないけど、「E=mc²」という公式(理系)が一度に伝えられる内容と比べた時に、包含してる物量が違いすぎてるな、ということに気付いてしまったのだ。
「弁当」も、なぜ「弁」で「当」という組み合わせなんだという、歴史や文化や心を伝えることはもちろんできるのだけど、地球の、狭い地域の文化を意味する言葉だったりして理解される範囲が狭いし、漢字文化圏でしか通用しないじゃないか。それに一世紀後に弁当という単語が死語になって使われなくなるかもしれない。一方、数学や物理の公式って、宇宙全体が誕生する前後永遠普遍に、物質、エネルギー、光、重力などなどについて、一つの式がたくさんの理屈を言い表せてしまう上に、ほぼ(その理屈に気付いてからの)全人類に通用理解されるって、え、公式ずるくない?みたいな。
文系をけなしているわけでは決してなく。自分の考えていることを正しく伝えるのに、言葉は絶対必要だし、哲学や言語学・宗教や文化が醸成すると共に数学化学物理学の発展があって、ぐるぐる一緒に絡み合いながら進化してきた体系だと思っているよ。そうやって生まれた数式は、言語を越えた共通語になって、抱える意味内容もたくさんになったのだよね。
わたしが専門に学んできた法学って、逆に、一つの言葉は一つの「定義」にしかなってはいけないので、正反対な学問だった。その定義だって、特定の時代にこの意味、というだけで、時代と人の社会感情が移り変わると、意味も移り変わるようにできている(そうでなくてはならない)、という、根本的にそこが理系と違っている。
そして、法学は文系だから、(めちゃくちゃ難しいくせに、)地球誕生の歴史だけから見たらすっごく狭い範囲時代文化考え方の中での理屈こねにすぎない学問じゃんと(゜□゜)
理系頭の人が結局法律強いという話もある。突き詰めるところ、理系できる人っていろんな理屈を並行して応用できるんじゃん!?理系理解できるっていいなーー!
などなどの思考が一瞬で読後の頭を駆け巡ったのであった。


とにかく、宇宙のスケールすごい本を読んだから圧倒されてしまった。なのでこの次にはミクロなスケールの楽しいだけの本を読むよ。そしてその次はまた宇宙の本を読んでみようと思う。そうするとわたしの頭と心はとっても楽しいのではないだろうか。交互に欲を満たそう。




↑上の本を読む前に読んだ佐藤勝彦さんの本がこれ↓。子供向けって書いてあるけどすごく高度なことを分かりやすく書いてくれてて面白かった。ノーベル賞候補なのに、分からない人向けに分かりやすく読める本を送り出してくれる活動もしてくれるって素晴らしい。

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