内容紹介(「BOOK」データベースより)
余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があったー。毎日をもっと大切にしたくなる物語。
あらすじだけ知って、構えずに読み始めたら、大大号泣してしまった。
確実な死が間近に迫っている若い女性の、一日一日の感覚、思い、死への観念が、著者に経験したことがあるのかというほどすごく胸に迫って、どこへも逃げられないまま一気に読み終えたら、もうだだ泣きで。夫の横で(笑)
間違いなく、毎日をもっと大切にしたくなった。
以下ネタバレありの感想。
ただ、タヒチくんとのあれこれだけはよく理解ができなかった。恋愛だったの?それとも恋愛じゃなくても、死期が迫っているとこういう関わり方をしたくなるものなのか?タヒチくんの存在は物語として重要だったと思ったり、余計だと思ったり、振り返っても感想が難しい。
あと妹さんの存在と邂逅も、わたしだったらどちらの立場でもこういう状態での初対面て絶対会いたくないって思うんだけどなあ。妹が純粋な優しい子で良かったけど、人間いろいろだからそういう子ばかりじゃないと思うからなあ。あの子じゃなかったらこのラストシーンもなかったけど、それってご都合キャラってことになっちゃうよなあ。
そうこう言っても、最後まで泣き通しだったのは間違いないし感動した。
ホスピスが全部、この物語のような生活をくれるわけじゃないだろうけど、わたしも余命宣告されたら最期は自然環境の良いホスピスで過ごしたいな、と思った。
- 関連記事
-
- 『ゴールデンカムイ』読了。 (2022/04/28)
- こんなに泣いたの久しぶりっていうほど泣いた。 (2022/04/20)
- 佐藤勝彦『宇宙137億年の歴史』。 (2022/03/27)